Saturday, January 18, 2014

美術について考えること/Art and art

前に美術館で有名な舞踏家の制作日記を見た時に、
「伸びた腕を、伸ばした腕を使わずに表現する」と書かれていた。
伸びた腕を使って、伸びた腕を表現するのは、そのものだから簡単だ。
伸びた腕を使って、伸びていない腕を表現するのは、多分少し難しい。
では、伸びた腕を使って、腕ではないものを表現するのはどうだろうか。

写真とは、そこに写っている物体が何であるか、
見た人にばれることが多い。
でも、本当はそこに写っているものを介して、
何か別のことを言うためのものだろうと思う。
もっと先のことを言えば、そこに写っているものを介して、
見た人の心の中にある記憶や風景を呼び起こすような、
そういうものが美術の醍醐味なんだろう。

いろんなアートや表現が溢れるけれど、
そんな作品に触れていきたいものだと思う。