8月の台北の展示で出会ったキュレーターの方に
今回のレジデンスに誘っていただいて以来、
時間があればとにかくチャットをして、
このレジデンスでどんなことをしたいかを話し合った。
何時間話したのかわからない程にいろんなことを検討し合い、
その中から自然と見えてきた2つのテーマである、
「帰る場所があること」と「言葉にならないもの」
について滞在制作をして、展示を作っていくことになった。
自分が住み慣れた町を離れ、
わざわざ好んで遠いところに行って制作をするのに、
そのテーマが「帰る場所があること」というのは、
何だか不思議に思えるのかもしれない。
でも、帰る場所があると知っているからこそ、
人間は遠くにも行くことができるし、
遠くにいくことがあるからこそ、
人は帰る場所のありがたみを知ったりするのだろうと思う。
8月の「言葉にならないもの」をテーマにした展示で
今回のキュレーターの方に初めて会った時、
ぜひ嘉義に来て、嘉義に存在する言葉にならないものを
宇田さんの目で見て欲しいと言ってもらったことを良く覚えている。
その時の展示では、
祖父が遺した「言葉にならない」という手紙に込められた思いが、
私が長年考えて制作してきたテーマと重なっているという
暖かな実感があった。
祖父自身が晩年「帰る場所」をどこだと認識していたのか、
今では聞く術がないけれど、
生まれ育った土地を20歳前後で去る時に祖父が書いた手紙が、
今の私と嘉義を繋いで、「帰る場所があること」について考えたいねと
言い合えるような出会いを生み出すという、
そんな繋がりを大事にしながら嘉義を見て来ようと思う。
Subscribe to:
Post Comments (Atom)
No comments:
Post a Comment